DHA・EPAががんの対策の助けになる
□ がんの発生条件のひとつは摂取する脂肪酸にある
日本人の死因のトップは「がん」です。様々な部位で起こり、一度発症して発見が遅れると全身に転移して治療できなくなってしまいます。そのため早期発見が大切なこと、そして普段からの生活習慣の見直しなどがん予防を心がけることが重要です。昔から日本人は胃がんが起こりやすかったのですが、現代のように多種多様ながんが起こることは珍しかったとされています。発生原因については実に様々な要素が絡んでおり、また遺伝的な部分もあります。しかし食生活の欧米化に伴う動物性脂質(飽和脂肪酸)の摂取量が増えたことが大腸がんや乳がんの増加を招いていると考えられています。
動物性脂質の過剰摂取ががんをもたらすことは広く知られています。そしてリノール酸と呼ばれるオメガ6系に分類される植物油もまた多量に摂取することで血液をドロドロにしてしまい、細胞をがん化させる要素のひとつであるプロスタグランジンという物質を生成してしまいます。そこでがん予防をサポートするのに効果的な成分として注目を集めているのがDHAやEPAです。これらは青魚に多く含まれており、動物性脂質やリノール酸の働きを抑える効果が期待されています。実際にDHAやEPAを日常的に摂取することでがん予防効果があることを証明した実験も盛んに行われています。